自宅にウェザーステーションを設置して気象観測データをインターネット配信してみた(その2)

前回はウェザーステーションとワイヤレスルーターを注文したところまで書きました。全体の構想をして、ウェザーステーションとワイヤレスルーターを注文するまで一週間ほどかかりました。ワイヤレスルーターはオークランド(北島)にあるPC部品の会社に注文したのですが、NZらしからぬ迅速な発送で、翌日の早朝には南島の田舎町まで配達されました! ウェザーステーションも5営業日ほどで配達されて準備が整いました。

シーズン真っ只中の忙しいときにできた二連休を使って、ウェザーステーションを自宅に設置します。

雨量計は屋根の無いところ、風向風速計は建物などが干渉しないところ(建物が密集した住宅地ではこれが難しいです。一度設置したあと、他のウェザーステーションと比較して、変なデータが出ているようだったので、違う場所に設置し直しました。)、温度計・湿度計は直射日光の当たらないところ(朝の一瞬だけ直射日光に当たるところに設置したら、朝8時の気温が38℃!とかなってしました。。。)に設置します。

各センサーは単4電池が二つ必要なのですが、これらとモニターは無線通信で自動接続します。取扱説明書によると100mくらいは離れていても大丈夫だとのこと。屋内センサー兼モニターにも、停電時用に単三電池を入れた後、コンセントに接続します。きちんとデータを取得していることを確認しました。

続いて、専用ワイヤレスルーターTL-MR3020にMeteo Bridgeをインストールします。もし、この手順が手に負えないようならば「Meteobridge PRO」という既製品を購入することも可能です(このリンク先の一番下にリストがあります)。

Meteo Bridgeのホームページには「flush(上書き保存)」としか書いていなかったので、ちょっと手間取りましたが、次の手順でインストールすれば大丈夫です。

  1. Meteo BridgeホームページのPreparing Hardware(ハードウェアの準備)にあるTL-MR3020の項目から、Meteo Bridgeのソフトウェアをダウンロードして、自分のPCに保存する。
  2. 専用ワイヤレスルーターTL-MR3020を自分のPCにLANケーブルで接続します。
  3. TL-MR3020の説明書を参考にして、PCのブラウザにデフォルトのIPを入力して、TL-MR3020のコントロールパネルにログインします。
  4. コントロールパネルから「Upgrade Firmware(ファームウェアのアップグレード)」を選択。そして、選択先に自分のPCに保存したMeteo Bridgeのソフトウェアを指定します。
  5. TL-MR3020はMeteo Bridgeに上書きされました。
  6. TL-MR3020をPCから取り外し、自宅の無線LANルーターにLANケーブルで接続させます。
  7. 自宅の無線LANルーターの説明書を参考にして、無線LANルーターのコントロールパネルにログインします。そして、Meteo Bridge(TL-MR3020)に割り当てられているIPアドレスを探します。
  8. このIPアドレスを自分のPC(同じ無線LANネットワーク上にあること!)のブラウザに入力します。
  9. 画面にはMeteo Bridgeのログイン画面が出てくるはずです。デフォルトのユーザーIDとパスワードは両方ともmeteobridgeです。
  10. この画面(一番左の「Network」タブ)で自宅の無線LANネットワークの設定をします。SSIDの「Known SSIDs」のタブをクリックすると、周囲のネットワークが出てきます。これを保存・適用・再起動(Save and Apply and Reboot)すると、TL-MR3020が再起動します。
  11. 無線LANルーターから外します。ウェザーステーションと接続すればデータを受信して、無線LAN経由でインターネットに送る準備ができました。

実は、手順10で「Known SSIDs」をクリックせずに、自分でSSIDを入力したところ、TL-MR3020がBrick(うんともすんとも言わなくなる)という状況になってしまい、この原因特定とTL-MR3020の再インストールに10日間ほどかかってしまいました。。