ニュージーランド南島はハイキング天国! 数多くの絶景ハイキングコースがあります。その中でも、初級者の方でも安心してハイキングでき、南島を代表する景色に出会える4つのお手軽な日帰りハイキングコースを組み込んだモデルプランです。
静かな湖畔に佇む世界遺産フィヨルドランド国立公園のお膝元テアナウの町に滞在して、世界で一番素敵な散歩道として有名なミルフォードトラックの1日体験、ミルフォードサウンドをクルーズしてルートバーントラック西側を1日体験、山岳リゾートタウン・クイーンズタウンに滞在し、ルートバーントラック東側1日体験とグレノーキーの村を探訪し、NZ最高峰アオラキ・マウントクックを仰ぎ見るフッカー谷のハイキング、そしてクライストチャーチに向かう、NZ国内滞在が5泊6日~6泊7日のプランです。
クイーンズタウン周辺で英語/日本語ガイドを長年勤めた私がオススメする初級者向けハイキング旅行の決定版日程です。
このプランでは日本発ニュージーランド航空直行便を使うと7泊8日(うち機内1泊)のプランになります。オプショナルでヘリコプター遊覧や観光、ワイナリーツアーなどを付け加えて、あなただけのオリジナルな旅を、このアイデアから見つけてみてください。
おすすめ旅行日程案
<1日目>
ニュージーランド航空直行便で東京から玄関口オークランドへは約11時間。国内線に乗り換えてクイーンズタウン空港に到着するのは午後でしょうか。
クイーンズタウン空港で日本語ドライバーガイドの出迎えを受けて、車で約2時間のフィヨルドランド国立公園の玄関口テアナウへ。
テアナウは、簡単に歩き回れるほどの大きさの静かな町。長旅の疲れを癒やすのに最適です。映画館で30分のフィヨルドランド国立公園紹介ムービー「テアタフェヌア」を鑑賞したり、湖畔の野鳥公園で希少種の鳥たちを観察したり、ゆったりとした夕方をお過ごしください。
<テアナウ泊>
<2日目>
到着翌日は世界で一番素敵な散歩道と呼ばれる「ミルフォードトラック」への日帰りハイキングがおすすめ。バスとボートを乗り継いで、テアナウ湖の奥地へ。グレード桟橋からクリントン小屋まで片道約2時間のナンキョクブナの森の散策は、時差ぼけ解消・体調調節にピッタリ。ニュージーランドの自然やハイキングについて、日本語ガイドから事前に学んでおくと、ハイキングの感動が全く違ったものになりますよ。
夕方は、テアナウ湖をクルーズして神秘的なツチボタル洞窟に出かけるのがおすすめ。
<テアナウ泊>
<3日目・オプション>
早朝、テアナウを出発して、世界八番目の不思議(世界七不思議の後に見つかった最新の不思議という意味で、19世紀に名付けられました)、世界遺産「ミルフォードサウンド」へ。道中の散策コースもハイライトの一つですよ。
ミルフォードサウンドのクルーズは数社が参入していて、大きめの船で優雅に楽しみたい方、小さなアットホームな船で野生動物を間近に観察されたい方、若者向けのやんちゃなポップな船など、それぞれの会社にカラーがあります。ご自分の好みに合った会社をお選びください。
クルーズ(通常約1時間15分~2時間30分)では、オットセイ、ペンギン、イルカなどを見られますよ。天の上から降ってくるような滝しぶきは若返りの水とも呼ばれています。
クルーズが終わったら、憧れの山岳トレイル「ルートバーントラック」の西側登山口ディバイド峠に向かい、今日後半のハイライト「キーサミット」へ。往復約4時間のハイキングで、氷河を頂いたフィヨルドランド国立公園の山々を一望できる高層湿原へ。
フィヨルドランドは一年のうち半分以上が雨の日。そんな雨の日はキーサミットの代わりに、マイナスイオンたっぷりの森林浴「レイクガン・ネイチャーウォーク(約1時間)」が良いでしょう。
ハイキングの後は、女王陛下にふさわしい絶景と言われるクイーンズタウンへ。
<クイーンズタウン泊>
<4日目>
クイーンズタウンはNZで三番目に大きな、澄んだ青色が印象的なワカティプ湖のほとりに開けた町。この湖に沿ってドライブして、憧れの山岳トレイル「ルートバーントラック」の東側を1日体験。
その昔、マオリ族が翡翠を運ぶのに使った登山道は、ヨーロッパ人開拓者が砂金を輸出するために整備され、現在では歩きやすいハイキングコースになっています。ルートバーントラックは3日間の山小屋泊コースですが、このモデルプランの3日目・4日目で、ハイキング初級者の方でもハイライトの2つをカバーできるように計画してみました。フィヨルドランド国立公園とは趣が違うマウントアスパイアリング国立公園のナンキョクブナの原生林とルートバーンの清流をお楽しみください。
帰りには小さな可愛い村グレノーキーにも立ち寄ることができますよ。
ゆったりとクイーンズタウンを堪能されたい方は、クイーンズタウンに数泊しても良いでしょう。蒸気船クルーズ、羊の毛刈りショー、乗馬体験、サイクリング、ワイナリー巡り、バンジージャンプ、スカイダイビング、ジェットボートなど、数多くのオプショナルツアーがありますよ!
<クイーンズタウン泊>
<5日目>
クイーンズタウンを出発し、マウントクック国立公園に向かいます。果物の町クロムウェルで直売所に立ち寄って旬のフルーツを楽しみ、車窓から見えるルピナスの花(11月中旬~12月下旬)、原生の自然が保護されているリンディス峠、氷河の水が流れ込んだ青白い不思議な色のプカキ湖など、移動途中でも見たことも無い景色に目は首付けでしょう。
ニュージーランド最高峰アオラキ・クック山(3724m)が聳えるアオラキ・マウントクック国立公園はユネスコ世界自然遺産。地元マオリ族の聖地フッカー谷への半日ハイキングは一生の思い出になるはず! 10月~12月には可憐なマウントクックリリーを愛でながらのハイキングです。
ニュージーランド南島に来たからには、アオラキ・クック山をぜひ眺めたいところ。実は、マウントクック村を日帰りで訪れるだけだと3割の確率でしか見られない勇姿が、マウントクック村にお泊まりになると6割以上の確率になるってご存じでしたか?
<マウントクック村泊>
<6日目・オプション>
マウントクック国立公園でゆったりとした朝を過ごしたり、遊覧飛行や氷河ボートツアーなどアクティブに過ごした後は、車で約1時間半、湖畔の教会で有名なレイク・テカポへ。
ここで外せないのは新鮮な地元産のサーモンを使ったサーモン丼! レストランは事前予約が必須です。
舌鼓を打った後は湖畔を散策。ここはユネスコ世界教育機関にも指定されたダークスカイ保護地域でもあります。世界中を探しても、これだけハッキリと天の川が見える場所はありません! 星空観察ツアーは大感動です。
<テカポ泊>
<7日目>
途中のフェアリーで名物のパイをいただき、日本人アーティストの壁画で一躍有名になったジラルディンの町で休憩した後は、一路北上して英国風ガーデンシティの別名を持つクライストチャーチ市内へ。
2011年の大震災で中心市街地は大きな被害を受けましたが、ニュージーランドっぽくゆっくりですが復興が進んでいます。「紙でできた大聖堂」「カンタベリー博物館」「英国風庭園モナベール」「エイボン川の船遊び”パンティング”」などのほかに、ゴンドラに乗って市街地やリトルトン港の一大展望を眺めに行くのはいかがでしょうか?
クライストチャーチで数泊して、世界の車窓からでも紹介されたトランツアルパイン号に乗ってアーサーズパス国立公園に出かけたり、トランツコースタル号でカイコウラにホエールウォッチングに出かけても良いでしょう!
早朝のクライストチャーチ発オークランド行き国内線は、東京行きのニュージーランド航空直行便に連絡しているので、クライストチャーチを旅の最終目的地とするのがおすすめです。
<クライストチャーチ泊>